初めての恋に溺れる人魚~my first love~
みんな好きに言いたい放題。
〝地味”〝趣味悪い”とか今更だ。
私だってちゃんとわかってるのに。
月島先輩と不釣合いなことぐらい、ちゃんとわかってる。
昨日、
〝もっと彼に近づきたい”
なんて、身の程知らずな願いを唱えた私がバカだった。
例え不思議なチカラを借りたとしても、月島先輩が私なんかを相手にしてくれるハズない。
だって、それだけ私と月島先輩はかけ離れた存在なんだ―…
そんな事を考えて、悲しさが込み上げてきた瞬間、
「嘘……!」
「え、何でっ……!?」
と、急に周りが騒がしくなった。