わたしをみつけて
何で由利が…?
本当に由利…?
色々な疑問が浮かんだが考えるより先に足が動いていた。
廊下を走る。
曲がり角を曲がったところで心臓が跳ねた。
目の前に小さな女の子がいた。
真っ白なワンピースに黒い綺麗なロングヘアー。
目、鼻、口、全てのパーツが整っていてとても可愛らしい子だ。
歳は5,6歳くらいだろうか。
大きな目は真っ直ぐ私を見つめている。
どうしてこんな子がここに?
誰かの妹だろうか。
手に何か大事そうに抱えている。
それをみて先程より大きく跳ねる心臓。
女の子が手に抱えていたのは黒い鏡。
そして由利によく似た人形だった。