わたしをみつけて
『spring_yuri…』
見間違いじゃない。
私は深呼吸をすると意を決してメールを読みはじめた。
『
助けていすみ。
真っ暗で何も見えないの。
狭くて静かで何も聞こえない。
怖い。
お願いいすmたたた*$巣K
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さあ、たからさがしのはじまりです。
協力者
北岡 咲
林 塔子
美島 円香
岸本 潤
佐田 遥斗
柳 涼也
ここはまっくら。ここはせまい。ここはしずか。
ねえ、わたしをみつけて
』
携帯を持つ手が震えた。
やっぱり由利は携帯を取りに学校まで来てたんだ。
それでその帰り、私みたいにあの女の子に会って…。
このメールを送ったのはあの女の子だろう。
由利が私に助けを求めるメールを送ろうとしていてそれを奪ったのだ。
恐怖はいつの間にか怒りへと変わっていた。
由利をこんな目に合わせたあの子が許せない。
何としてでも由利を助けだそう。