わたしをみつけて
「早く言ってよ」
林さんはイライラしてきている様だ。
私は戸惑ったがここまできたらもう言うしかないと思った。
「由利から…」
「…え?」
「昨日、由利からメールが来ませんでしたか?」
林さんは目をすーと細めた。
「どういう意味よ」
「昨日の夜、私の携帯に由利からメールが来てたんです。そこに林さん達の名前があったから…」
「由利からメール?
何馬鹿なこと言ってんの?」
「ほんとなんです!これ見てください」
携帯を出し、昨日のメール画面を出した。
それを林さんへと向ける。
呆れた顔をしていた林さんは画面をみたとたん、顔色を変えた。
私の手から携帯をひったくるかのように取り画面を凝視していた。