わたしをみつけて
「この地域ではすっごく有名な都市伝説だよ。
多分、一番有名なんじゃないかな?
昔ね、ここらへんの地域で女の子が誘拐されたの。
平和な町だったからもう大騒ぎだったみたいだよ。
いなくなったのが夏の夕方だったからまだ明るくて目撃者とかも沢山いて犯人はすぐ捕まったんだけど、その犯人、ちょっと頭に障害があったみたいでね。
女の子の居場所を聞いても意味不明な言葉を繰り返すだけで結局女の子の居場所は分からなかったの。
親とか学校の先生とか警察とかも皆すごく捜したみたいだけど全然見つからなくてね。
そうこうしてる間に結構な時間が経って…それで事件が起こったの。
女の子を誘拐した犯人が刑務所で謎の死を遂げたの。
目は飛び出てて手や足はあり得ない方向に向いてて、おまけに床が真っ赤になるほどの大量の血。
どうみたって普通の死に方じゃ無かったって。
その時からかな。
女の子の呪いだって噂が出来たのは」