わたしをみつけて


私は青い顔で話を聞いていた。

都市伝説というものは大体は誰かの作り話がどんどん尾ひれをつけながら伝わっていくものだ。

私は基本、噂や都市伝説と言った類いの物は信じない。
だが昨日、あんなことがあってしまったからにはいつもみたいに嘘だと思うことが出来なかった。

勿論この話の女の子が昨日会った女の子だとはまだ決まったわけではないが。


「それでね。
犯人が死んでからまたしばらく経ったある日、当時女の子が通ってた小学校で生徒が一人いなくなったの。


町はまた誘拐事件かって大騒ぎ。
だけどこの時は最初の事件とは違ってまだ明るかったにも関わらず誰も目撃者がいなかった。
警察や町の人も総出で捜したけどこの子も結局見つからなかったの。

それからまたしばらく経って今度は別の学校で生徒が行方不明になった。
目撃情報は無し。

この後は大体予想がつくんじゃないかな?
一番初めの女の子がいなくなってからこの地域では度々人がいなくなった。
それも学校に通う子供がね。

いなくなった子達には皆ある共通点があった。
忘れ物をして放課後学校まで戻ってきた子。
テスト前で放課後学校に残って勉強をしていた子。

分かる?
皆放課後の学校で消えてるの。

これがこの地域に伝わる女の子の都市伝説」



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