大切な僕の思い出




「今日から早く終わるぞー!」




「…」




「昨日からだけど!」




「…」




「来週中間テストだ……」




「…」




「勉強教えて?」




「どうせ俺が嫌だと言っても教えてもらいに来るんだろ?」




「すごい!よく分かったね!」




中間テスト
どうでもいい行事だ
俺にとっては勉強の復習でしかない
勉強してない奴らが理解できない
勉強するために学校があるのに勉強をしない事が俺にとっては意味がわからない
どうせ友達とか恋愛とか言ってるから出来ないんだ
邪魔な存在でしかない奴らはほっとけばいいものを





勉強が出来ないなら友達も作る必要がないと思うが、こうやって一週間午前中で終わるんだから午後から自分でわからないところをやるのが勉強出来ない奴の筋だと思う
先生方もそう言う願いで午前中で終わりにしているだろうし





俺が思うにこうやって遊ぶ奴らが大半なんだから、午後からは自習で普通に学校にこさせればいいものを、わざわざ再テストなどさせる意味がわからないのが俺だが
ようは教師も早帰りになるのが嬉しいのだろう




教師も自分の仕事があるからその期間で残ってる仕事を終わらすんだろうけど
実にくだらない
いや、とても理解不能だ





「きゃー!龍様かっこいい!」




「スポーツ万能、勉強もできてイケメンとかもう龍様が凄い!」




「龍様と同じクラスで良かったー!」




「きゃー!龍様ナイスシュート!」




今は二時間めの体育の授業だ
体育でバスケットをしているのだが周りがうるさい
バスケットなんて基本ドリブルからシュート、ディフェンスからステイするのが基本だろ
基本が出来れば誰だって分かることだ





大体基本が出来ない奴が俺には理解不能だが、そこはやはり個人の運動神経だろう
スポーツなんて、勉強より楽な勉強だ
動けばいいだけ
ただ無駄な運動は避けたいが体育なんだから仕方ないことだ





「あー!でも龍様に彼女が出来たって知ってる?」




「知ってる知ってる!朝龍様の家から一緒に出てきたって言ってた!」




「確か花宮雫、だっけ?」




「そうそう!でも彼女も可愛いから何も手出し出来ないよ!」




「もうお似合いのカップルだもんね!」





そうそう、朝から変な噂が流れててとても不愉快だ
誰があんなマイペース女と付き合うか
あり得ない
まぁでも、とりあえず花宮が誤解だって言ってるらしいから、俺は結局何も言わないけど





ただ聞くだけで不愉快だ
とりあえずこの時間はもうすぐ終わりだ
後二時間やれば帰れる
そして邪魔な奴が居るが勉強もできる
そして何より本が読める
後趣味も没頭出来るし
最高だ





あっ、趣味に気づかれないようにあれ隠しとかなきゃまずいな
< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop