大切な僕の思い出
あー、でもまた変な女が俺の周りウロチョロされたら困るわ
変な女とは、俺の周りをひつこくウロチョロしてる変な女が1人いるんだよ
しかもお節介ときたもんだ
俺にとっちゃうざい
ただでさえ人が嫌いな俺に周りをうろつかれるのはうざい
あいつはドジだから目が離せないんだよなしかも
考えるだけで鬱陶しいわ
そういや俺は帰り女子にまとわりつかれるの嫌いだから一息着いてから帰ることにしている
その一環が読書だ
読書は時間を潰すのに最適だ
周りに近ずくなって言ってるようなもんだし、それに何と言っても自分の世界に唯一入れる
自分1人の空間はかなり好きだ
誰にも邪魔されず尚且つ1人だけの空間
嗚呼、なんて素晴らしいんだ読書
そんなこと考えてると俺の学校での唯一の楽しみが消えてしまう
早く本を取り出さなくては
俺が本を取り出そうとすると
俺1人しかいない放課後の静かな教室のドアが慌ただしく1人の少女、いや、奴が入ってきた
「黒神君、かーえろ!」
当然俺はシカトだ
こんなの相手にしてると俺の精神がやられる
ガターン!!
「……いった〜」
はぁ
一言で、とてもめんどくさい
「……立てるか?」
「大丈夫!机に激突しただけだから!」
こいつ立ててないし
あーもう!
ほんとめんどくせ
「はぅ/////」
「保健室行くぞ」
しょうがないからお姫様抱っこで保健室に向かうことにした