大切な僕の思い出




「何故お前は俺の前で堂々と普通に座ってやがる」




「何故ってそれは……ツルの恩返し?」




「…」




「そんな目で見なくてもいいじゃん!」




「…」




「そう!これ、あげる!」




「…」




「お菓子好きじゃなかった?」




なんでこいつはツルの恩返しで某10円のふ菓子、サラダ味を俺に差し出した?
つかいらない
そう言うのマジでうざい
恩を着せたわけじゃないし
俺に関わるのやめてほしいぐらい




まぁでも、人の行為は素直に貰って置こう
そして早く帰って貰おう




「なんでボロボロなのこれ」




「え?ボロボロだったら黒神君喋るかなって思って…」




こいつって奴は




あぁ、こいつの紹介忘れた
寧ろ俺も忘れた
誰だっけこいつ




「あ、また名前忘れたって顔してる…花宮雫だよ!」




あぁそうそう、こいつの名前は花宮雫(ハナミヤ シズク)
身長143体重知らないマイペース女
そして謎
何が謎かと言うと俺につきまとうと言うこと自体謎だ
なんでこんなに俺につきまとうかってことだ




「あ、食べないなら私が貰うね?」




恩返しになってない
まぁ仕方ないからあげよう
欲しそうに見てる目がうざったいし




「ありがとう!ボロボロでも美味しい!あっそれとさっきはありがとう!」




「…」




「今から遊ぼう!」




「………………………は?」




こいつは本当にとんでもないことを言い出す
何故俺がこんなやつと遊ばなきゃいけないんだ
何故なんだ
誰か教えてくれ
とてもめんどうだ
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