自由奔放な恋愛達
退院してからはずっと部屋に篭るあたし。
槙ちゃんの朝の見送りにも行けない。
家族の団欒に参加もできない。
今は温かいところが怖くて、苦しくて、辛くて、とても行けない。
槙ちゃんが部屋に食事を持ってきてくれる。
「愛、ちゃんと食べないと身体壊しちゃうよ」
「いらない...こんな身体、もういらない」
自暴自棄になっていた。
「こんな身体でいてもしょうがない」
「愛のバカ!!
俺は愛が生きててくれて嬉しい。
赤ちゃんは残念だったけど...
本当は残念だったなんて思いたくないけど、
今は愛だけでも無事で良かったと思っている。
だから、頼むから食べてくれ。
もう一週間も食べていないでしょ」
「槙ちゃん...」
泣きながら食べた。
少しだけだったけど。