自由奔放な恋愛達

家に帰るとわがまま王子はソファでしょんぼり待っていた。

「ごめんね、愛ちん...」

「もういいよ。愛こそ信じきれなくてごめん。
でも、お店でもあの子と仲良く話してるのを見ると
とてもいらいらしてしまう。ごめんなさい...

言い終わらないうちにあたしは秋ちゃんに組み伏せられてしまう。

「乱暴にしないで...」

「約束できない...」

何度も何度も愛の名前を呼ぶ。
愛も何度も何度も彼の名前を呼ぶ。

しがみついて、

いつまでも離れる事がありませんように...

と願う。

< 147 / 222 >

この作品をシェア

pagetop