自由奔放な恋愛達

キャバ嬢の仕事にも頑張れた。
恋ってすごいねぇ。
店長にも

「愛、この間のと別れて新しい恋してるだろう」

って言われていまった位だ。

「店長には敵いませんね」笑

日曜日。

お母さんに話をする。
若くして産んでくれたから何でも話せる友達に近い存在だ。

「ねぇお母さんどう思う?なんかうまくいき過ぎで怖い」

「でも行くんやろ?もう化粧までしてるやんか。
ええやん。ダメなヤツやったら辞めたらええんやし。
楽しんでおいでよ」

「んー。行ってくる。あ、タバコなかったんだ。ちょーだいねん」

「自分で買うてきぃよー」


翔哉君はもう迎えに来てくれていた。

「待たせてごめんね」

「大丈夫だよ、行こう」

「ねぇ。おうちの人は?」

「親父は仕事。母さんと妹は午後帰ってくるよ」

「そうなんだぁ」

あっというまに着いてしまった。

「以外と近かったんだねぇ」

「でしょ。さぁそうぞ」

「おじゃまします」


彼の部屋は殺風景。でも本当に車が好きらしくてポスターが貼ってあった。


「あ、これいい!!何て言う車?」

「それはキャデラックだよ。いいとこいくね」

和やかに話してたのに急に、

「愛ちゃん、俺と付き合って?」

びっくりしたぁ。

「あたしでいいの?」

「愛ちゃんがいいの」

「いいよ」

「ほんと!?よかったぁ」

どうやら彼は振られると思っていたらしい。

近づいてキスをした。

「俺、初めて」

「そうなの!?びっくり!!」

「うん。だって俺童貞だもん」

またまたびっくりだよ。
こんなまじめな人がまだいたんだ。

「これからよろしくね」


なんか心があったまるような感じがした。
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