自由奔放な恋愛達
病気が発覚してからの秋ちゃんはお店を閉める事を決めた。
昼間の仕事だけは続けるようだ。
その頃から、どうやって死のうか考え始めるようになっていた。
「お願いだからそんな事考えるのは止めて...」
「じゃあ、愛が代わってくれるのかよっ!!できねぇのにいちいち口を出すなっ!!
愛の事もそのうち忘れてしまうかもしれないんだぞっ!!」
「何回でも思い出させてみせるよっ!!何回でも恋人になってみせるよっ!!」
「思い出さなかったらそうするんだよ...」
思いっきりひっぱたいてやりたかった。
甘ったれるなと。
もっとひどい状況や状態で生きている人達はこの世に星の数程いるのだ。
でも、それは頭の良い秋ちゃんの事だ。
わかっているだろう。
そう思って、何もできなかった。
でもこの時何か行動を起こしていれば、あんな事にはならなかっただろう。