自由奔放な恋愛達
これから...

槙ちゃん



ぼーっと過ごす毎日。

何も考えたくない。


入院していたあたしの病室に現れたのは、
槙ちゃんだった。

「どうしてここに??」

「愛のお母さんから連絡もらって。
愛、何やってるんだよ!?
お前、いくらお腹の子の事知らなかったとは言え、
あんなに欲しがってた子供を殺すとこだったんだぞ!
悲しい気持ちの全部はわかってあげられない。
でも、何かあったら俺を頼ってくれよ...。
死のうとする前に頼って欲しかったよ...。」

泣きながら話す槙ちゃん。

いつもいつも優しかった槙ちゃん。

「槙ちゃん...来てくれてありがとう...。
あたし、悩んでたけどこの子産むよ。
シングルマザーになっちゃうけどさ、
それでもあいつが最期に残してくれた物だから...」

「愛。 俺、愛のお母さんに連絡もらってしばらく考えていたんだ。
愛、俺の子供じゃないのはわかってるけど、
俺は俺の子供として育てていきたいと思っているんだ。
もううちの親には話はしてあるんだ。了承ももらってる」

「ありがとう...でもすぐには決められないよ...
しばらく時間をちょうだい」



槙ちゃんはわかったよ、と言って帰っていった。



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