自由奔放な恋愛達

退院する日、槙ちゃんがきてくれた。

しばらくして、一緒に住む家に引っ越した。

秋ちゃんの物は少しだけ残して、残りは秋ちゃんの実家に返した。

家を出る時、この家での思い出がたくさんあり過ぎて、泣く事しかできなかった。

ごめんね、秋ちゃん。

あたしがもっと早く病気に気づいてあげられてたら...



でも、今はお腹にこの子がいる。

秋ちゃんが残してくれた最期の物。

絶対守るよ。

約束するね。


槙ちゃんには保険金の事は言わなかった。
お金は人間を変えてしまう。
槙ちゃんを信用していないわけじゃないけど...

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