自由奔放な恋愛達
翔ちゃんが帰ってきたのは、5時近かったと思う。
「おかえり。遅かったね」
厭味で言ったわけではない。
「ごめんね。でも楽しかった」
「いいなぁ。愛も今度連れて行ってー」
「車に乗っているならいいよ」
「やったぁ!!愛もう少し寝るー」
「俺も眠いー」
朝、そっと起こさないように抜け出して下に降りて行く。
「翔哉、帰ってきたの遅かったの?」
ママが聞く。
「5時位だったと思います」
「バカねぇ」
翔ちゃんは結局午前中いっぱい寝ていた。
午後はステッカーの為に堅い板になるものをさがしにカーショップへ行く。
よさそうな物が見つかり買って帰る。
家でステッカーをそれに貼り、まわりを切っていく。
切った所をやすりをかけて、できあがった。
「愛、ありがとう!!」
翔ちゃんはそれを、車のフロントガラスから見える所に置いた。