自由奔放な恋愛達
居場所
キャバ嬢と新しい出会い
しばらくは仕事をしながら男性が怖かった。
でもあの夜たくさん泣いた。
女はいつだって弱い。
だから余計に強くなりたかった。
精神的にも経済的にも、男に負けたくなかった。
だから仕事も休まなかった。
むしろ、毎日出勤する事にした。
喜んでたのは店長だけだった。
週3でも常に3番以内にいたあたしが毎日出ると言い出したのだから。
「頑張って1番狙えよー」
呑気なもんだなぁ...
でもこれからの目標ができた。
あたしは六本木のこのクラブで1番になる!!
そう決めてからのあたしはどの席でも気を抜かなかった。
”全部自分のお客様にしてみせる”
でもそれを表に出してはいけない。
悟られてはいけない。
常に天然なフリをして、計算高い、したたかな女になった。
”どんな男でも全部おとしていく”
新しい”一条 愛”の誕生だった。