自由奔放な恋愛達
2006年8月

槙ちゃんちにいる。
今日は、花火と何か凄いものを見せてくれるらしい。
なんだろう？

いつもママに作ってもらってばっかりで悪くて、
今日はあたしがみんなの夕食を作る事にした。

槙ちゃんと買出しに行く。
鮭と卵とねぎとしょうがとごま油。
何ができるか想像つく？

槙ちゃんの家族5人＋あたしと大ちゃんの7人分は大変だった。

できたのは鮭チャーハン。

これあたしが生まれて初めて作った自作のチャーハン。
今じゃ、みんな知ってるけど、ちょっと悔しい。笑

片付けも槙ちゃんと二人でした。

「愛ちゃん、ありがとう。おいしかった」

そう言ってもらえると嬉しい。

「美味しかったならよかったぁ。また作らせてください」

夜になってきて、花火を始めた。
たくさんある。手持ち花火も置いてする花火も。
きゃーきゃー言いながらみんなでした。
妹の華ちゃんも。

でも一番好きなのは線香花火だ。
バチバチ火花がとんでる所が一番好き。
儚いところも。

花火を片付け終わると槙ちゃんが
「こっちおいで」
って手でおいでおいでをしている。

あたしは小さい子供扱いか？笑

「これね、愛に見せてあげたかったんだぁ。
よかった、今年もきてくれて」

なんだろうと思って槙ちゃんが指指した方を見ると

蛍!!!

それもすごくたくさん!!

「綺麗でしょ」

「うん。初めて見た。すごく綺麗だね」

その夜は槙ちゃんの家に泊まった。
< 63 / 222 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop