自由奔放な恋愛達

もう槙ちゃんとのセックスには慣れた。
絶対乱暴な事はしないから。
そして必ずぎゅうっと抱きしめてくれるから。

疲れてうとうとしてそのうち寝てしまった。

身体を揺さぶる槙ちゃん。
「どうしたの?」

「よかったぁー。生きてた」

あたしを殺したいのか?笑

理由を聞いたら、抱きしめようとしたら冷たくなってて
死んでしまったのかと思ったらしい。笑

「そんな簡単に殺さんでくれー」笑

「よかった、生きてて。本当に心配したよー」

「大丈夫だよ。手繋いで寝よ?」

「うん」

今度はあたしが子供扱いしてやる。笑

朝起きてから、槙ちゃんが昨日の事件をママに話していた。

「それはあんたが冷房低くし過ぎだからよ!!
女の子なんだから冷やし過ぎはダメなのよ」

たしかにめちゃくちゃ寒い。
たぶん冷房で冷え過ぎたから冷たくなってただけだと思う。

「でも俺、死んじゃったかと思ってまじびっくりした!!」

ママはケラケラ笑っている。

槙ちゃんの家はびっくりする程家族で仲がいい。
高校生の華ちゃんもパパと仲が良い。
反抗期がなかったんだって。
あたしもなかったけど。

槙ちゃんの家族はあたしを家族のように扱ってくれるから
”第二の家族”みたいだった。
居心地がすごい良かった。

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