自由奔放な恋愛達
2005年1月

新年はだいたい4日から出勤している。
今日は同伴だ。


18時に指定のお寿司屋さんに行く。

「佐々木さん、おはよん。お待たせ」

「愛ちゃん、おはよ。何飲む?」

「とりあえず、ビールかな」


あたしは舌が肥えている。

母が料理屋やってたり、幼少の頃からいい物を食べてきたからだろう。


「愛ちゃん、何が好き?」

「んー。とりあえず、タコの御造り、塩とかぼすの振ったのがいいな」

「また板前さん泣かせちゃダメだよ」

「えーまだまだ序の口だよー」


あたしはお米を食べない。
ごくごくたまぁぁにだけ。
ずっとクラシックバレーを習っていたからその名残だ。
お肉も苦手。


だって、野菜と豆腐、魚があれば生きていけるもん。
昔の人は肉を食べなかったんだよ?
食べると体臭がキツクなって気づかれたって逸話がある位だもん。


「佐々木さんは何食べるの?」

「俺は中トロ。愛ちゃんも食べる?」

「あたしはいいや、白身の美味しいのちょうだい」

赤身の魚も苦手。こってりし過ぎる。

あたしはおっさんよりおっさんなのだ。
御造りのつまみがあれば、お酒飲めるしね。

そろそろ19時半になる。

「佐々木さん、そろそろ行かなきゃ」


こんな感じで同伴は終わっていく。
これがたまにドレス屋さんの時もあるけど。
あ、あったね。お店のメニュー以外でもらう物。
でも唯一ドレスだけだなー。
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