自由奔放な恋愛達
2007年2月12日。 


未央とバレンタインのチョコ作り。

トリュフを作ってるの。

槙ちゃん喜ぶかなぁ。

槙ちゃんパパとお父さんと華ちゃんにも作った。

ちょっと早いけど、同じ家に住んでたら隠せないしその日に渡してしまった。

「愛、ありがとうな。
身体、どうなんや?」

「たまにお腹痛むけど、大丈夫だよ。
それでね、お父さんとお母さんに話があるの。

今、何回も切迫流産の薬飲んでるの。
槙ちゃんは籍を入れようって言ってくれてるんやけど、
あたし、またちゃんと産めないかもって思うと、
結婚したとして、産めなかった時また離婚、なんて
なったらシャレにならないって思ってしまって。
だから、ちゃんと産まれたら籍を入れようと思って」

「愛がそう決めたんならそうしたらええ」

「ありがとう。...これ、早いけどバレンタインのチョコ」

「ありがとう」

「また、くるね。お母さん、今度赤ちゃんの買い物付き合って欲しいな」

「わかったよ。身体大事にせえよ」

家に帰って、華ちゃんと槙ちゃんとパパにもあげた。
同じ家で隠せるわけもないしね。

「槙ちゃん、今日お父さんとお母さんに話をしてきたよ、入籍の件」

「納得してくれた?」

「愛が決めたなら、それでええって」

「そっか...俺は反対してくれる事を期待してたのになぁー」

「ごめんね...。でも必ず産むから!!そしたら、ちゃんとしよう。ね?」

「わかったよ」

槙ちゃんは抱きしめてくれた。


お願いだよ、神様。

もしいるのなら、必ずこの子を産ませて...
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