タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
偽りと幻想。だから切り捨てるんだ。


なんの遠慮も後悔も、義務も義理も必要ない。


ましてや・・・・・・


ましてや、罪悪感などと。


そんなものを感じる必要なんて、どこにもない!


「王様、聞いてください。私の願いは・・・・・・」


『裏切るの?』


突然、心の中からそんな自分の声が聞こえて、あたしは両目を見開いた。


彼らを見殺しにして自分だけ助かりたいの?


それがあたしの、真の願い?


・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


違う! これは裏切りじゃなく戦いなんだ!


さあ! 言うんだ! いまここで!

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