タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「男爵ね、悩んでたみたい。うまく自分の気持ちが伝わらないって」
「・・・・・・」
「今度こそ自分の本音をぶつけるつもりだって言ってたよ」
本音って、それで船室であたしを押し倒したの?
もう、ブランってば直情的すぎるんだよ。
いくらなんでもあれは急すぎるよ。
それに・・・
あたしだってバカだんなとの事さえなければ、もう少し違って対応できたのに。
なんでだろう。
なんでこんなに、あたしたちって・・・
「うまく・・・いかないの・・・」
「・・・・・・」
「すれ違ってばかりなの。こんなに大切に思っているのに・・・」
泣きながら、カップの中身をコクンと飲んだ。
赤い液体が涙でボンヤリと霞んで見える。
そんなあたしを穏やかに見つめている王子が、優しい声で言った。
「それもしかたないんだよ。だって・・・」
「・・・・・・」
「だってボクたちみんな、初めての恋だから・・・」
「・・・・・・」
「今度こそ自分の本音をぶつけるつもりだって言ってたよ」
本音って、それで船室であたしを押し倒したの?
もう、ブランってば直情的すぎるんだよ。
いくらなんでもあれは急すぎるよ。
それに・・・
あたしだってバカだんなとの事さえなければ、もう少し違って対応できたのに。
なんでだろう。
なんでこんなに、あたしたちって・・・
「うまく・・・いかないの・・・」
「・・・・・・」
「すれ違ってばかりなの。こんなに大切に思っているのに・・・」
泣きながら、カップの中身をコクンと飲んだ。
赤い液体が涙でボンヤリと霞んで見える。
そんなあたしを穏やかに見つめている王子が、優しい声で言った。
「それもしかたないんだよ。だって・・・」
「・・・・・・」
「だってボクたちみんな、初めての恋だから・・・」