タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
うわあぁ!? 揺れる!? 揺れるー!!


油断すると舌噛んじゃいそうー!!


隠れろったって、とてもじゃないけど立つこともできない。


オジサンの体も振動に合わせて、おもしろいようにポンポン跳ねる。


「オジサン! いったいなにが起こってるの!?」


「起こってるんじゃなくて、怒ってるんだぁよー!」


「誰が!?」


「だから、地竜がだぁよー!」


「地竜って、竜!? 翼竜とか、水竜とかの竜!?」


「そうだぁよー!」


竜ーーー!? あの、伝説の竜!?


ほんとに竜がいるの!?


魔物やらゾンビやらノームやらときて、ついにトドメは、竜!?


うわもう、行き着くところまで行っちゃったカンジ!


「なんでその地竜、怒ってるの!?」


「そりゃ、自分の目ん玉を探してるからだぁよ!」


「はぁ!? 自分の目ん玉ぁ!?」


なんでそんなモン探してんのよ!? どっかに落っことしたの!?


それなら自分の落ち度じゃないの! 周りに八つ当たりすんのやめて!


そもそも落ちるもんなの!? 竜の目玉って!

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