タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
・・・・・・やがて、全てが引くように静かになっていって・・・
カラコロと、小さな石が地面を転がる音だけが、ほんのわずかに聞こえるようになり。
辺りは静まり返った。
おさ・・・まっ、た・・・?
あたしは地面に這いつくばりながら、そっと両目を開けた。
周りがどんな状況になっているやら、怖くてしかたない。
ソロリソロリと頭を上げ、ゆっくりと確認する。
スエルツ王子とオルマさんの倒れている姿が見えた。
ちゃんと身動きしてる。ふたりとも生きてる。・・・あぁ、良かった!
洞窟の中は、けっこうスゴイ有り様になっていた。
それなりに暮らしやすく整えられていた内部が、まるで地すべりにでも襲われたようだ。
大小の岩石に埋め尽くされ、以前の状態は全く留めていない。
その上にノームたちが気抜けしたように立っている。
こんな惨状ではあるけれど、ノームたちもどうやら全員無事みたい。
倒れている竜の顔のすぐそばに、小さな白い姿を見つけた。
・・・・・・ブラン!
ピクリとも動く気配がなく、あたしは慌ててブランに駆け寄った。
「ブラン! しっかりして!」
生きている。体は温かかった。
でも意識がないし、タヌキの姿に戻ってしまっている。
ブランを抱き上げ、あたしは叫んだ。
カラコロと、小さな石が地面を転がる音だけが、ほんのわずかに聞こえるようになり。
辺りは静まり返った。
おさ・・・まっ、た・・・?
あたしは地面に這いつくばりながら、そっと両目を開けた。
周りがどんな状況になっているやら、怖くてしかたない。
ソロリソロリと頭を上げ、ゆっくりと確認する。
スエルツ王子とオルマさんの倒れている姿が見えた。
ちゃんと身動きしてる。ふたりとも生きてる。・・・あぁ、良かった!
洞窟の中は、けっこうスゴイ有り様になっていた。
それなりに暮らしやすく整えられていた内部が、まるで地すべりにでも襲われたようだ。
大小の岩石に埋め尽くされ、以前の状態は全く留めていない。
その上にノームたちが気抜けしたように立っている。
こんな惨状ではあるけれど、ノームたちもどうやら全員無事みたい。
倒れている竜の顔のすぐそばに、小さな白い姿を見つけた。
・・・・・・ブラン!
ピクリとも動く気配がなく、あたしは慌ててブランに駆け寄った。
「ブラン! しっかりして!」
生きている。体は温かかった。
でも意識がないし、タヌキの姿に戻ってしまっている。
ブランを抱き上げ、あたしは叫んだ。