タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
最初はその山が、なんなのか分からなかった。


・・・・・・金色の、柔らかい・・・・・・


グニャリとした、山?


あれは・・・・・・?


やがて

あたしの目に、『それ』が明確に映し出される。


『それ』がなんであるのかが。


『それ』の正体が分かって・・・


分かって・・・・・・



「・・・・・・・・・・・・!!」


あたしの口から、金切り声が上がった。



「みんなああぁぁぁーーーーー!!!」



『それ』は、タヌキだった。


殺されて、次から次へと兵士の手で積み上げられる・・・



膨大な量の、タヌキの死体の山だった。



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