タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
この世の終わりのような轟音。
壁も、屋根も、なにもかも吹っ飛び、人が宙を飛んだ。
あたしもオジサンもユニコーンも、成すすべもなく吹っ飛ばされる。
体をしたたかに床に叩き付けられ、目を剥いた。
背中を強打したせいか、激痛と衝撃で一瞬呼吸が止まる。
あたしの視界を奪う、もうもうとした粉塵。
そして雨あられのように降り注ぐ、大量のガレキと化して崩れる城壁。
爆音、轟音、破壊音。
充満する粉塵に咳き込みながら、あたしは必死に事態を把握しようとする。
やがて、濃霧のように立ち込める粉塵が晴れていき・・・。
灰色の煙の中、次第に山のような巨体が姿を現す。
そしてあたしは絶望に襲われた。
・・・・・・間に合わなかった。来て、しまったんだ。
輝くウロコに身を包み、怒りで真っ赤に燃えた片目をさらした、地竜がいた。
地底で見た時より、もっと激怒している。
一度は近づいたと思った自分の目を再び持ち去られて、もう怒りの限界を超えたんだろう。
完全に我を忘れて、竜というより悪魔のようになってしまっている。
こんな厄介なもの、いったいどうすれば・・・?
壁も、屋根も、なにもかも吹っ飛び、人が宙を飛んだ。
あたしもオジサンもユニコーンも、成すすべもなく吹っ飛ばされる。
体をしたたかに床に叩き付けられ、目を剥いた。
背中を強打したせいか、激痛と衝撃で一瞬呼吸が止まる。
あたしの視界を奪う、もうもうとした粉塵。
そして雨あられのように降り注ぐ、大量のガレキと化して崩れる城壁。
爆音、轟音、破壊音。
充満する粉塵に咳き込みながら、あたしは必死に事態を把握しようとする。
やがて、濃霧のように立ち込める粉塵が晴れていき・・・。
灰色の煙の中、次第に山のような巨体が姿を現す。
そしてあたしは絶望に襲われた。
・・・・・・間に合わなかった。来て、しまったんだ。
輝くウロコに身を包み、怒りで真っ赤に燃えた片目をさらした、地竜がいた。
地底で見た時より、もっと激怒している。
一度は近づいたと思った自分の目を再び持ち去られて、もう怒りの限界を超えたんだろう。
完全に我を忘れて、竜というより悪魔のようになってしまっている。
こんな厄介なもの、いったいどうすれば・・・?