タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「オジサン、王子、ユニコーン。どこ・・・?」
這いつくばりながらみんなの姿を探した。
まさかガレキに潰されてしまったんじゃ? 階段から吹っ飛ぶ王子の姿は、チラッと見えたけど。
改めて周囲を見渡すと、城は全壊してはいなかった。
なんとか三分の一程度の破壊にとどまっている。不幸中の幸いだ。
立ち上がろうとして、手がぬるりと滑った。
・・・・・・血。手の平が真っ赤に濡れている。
これ、あたしの血? 見ればあちこちから出血しているらしい。
さすがに無傷じゃ済まなかったか・・・。
「ねえちゃん! 生きてるかあぁーー!?」
ノームのオジサンの声が聞こえた。
この状況でその声を聞けたことが、すごくすごく嬉しく思えた。
オジサンの小さな体が、ガレキの合間をすり抜けるように近づいて来る。
「ねえちゃん! 良かった生きてたか!」
「オジサンも・・・・・・」
「おらは体が小せぇから、小回りが利くんだぁよ!」
――ズゥゥゥ・・・ン!
地竜が足を踏み鳴らした。当然、激しい振動が起こる。
再びガラガラと城壁が崩れる音が聞こえて来た。
せっかく破壊されずに残った部分も、これじゃすぐに・・・。
なんとかしないと!
這いつくばりながらみんなの姿を探した。
まさかガレキに潰されてしまったんじゃ? 階段から吹っ飛ぶ王子の姿は、チラッと見えたけど。
改めて周囲を見渡すと、城は全壊してはいなかった。
なんとか三分の一程度の破壊にとどまっている。不幸中の幸いだ。
立ち上がろうとして、手がぬるりと滑った。
・・・・・・血。手の平が真っ赤に濡れている。
これ、あたしの血? 見ればあちこちから出血しているらしい。
さすがに無傷じゃ済まなかったか・・・。
「ねえちゃん! 生きてるかあぁーー!?」
ノームのオジサンの声が聞こえた。
この状況でその声を聞けたことが、すごくすごく嬉しく思えた。
オジサンの小さな体が、ガレキの合間をすり抜けるように近づいて来る。
「ねえちゃん! 良かった生きてたか!」
「オジサンも・・・・・・」
「おらは体が小せぇから、小回りが利くんだぁよ!」
――ズゥゥゥ・・・ン!
地竜が足を踏み鳴らした。当然、激しい振動が起こる。
再びガラガラと城壁が崩れる音が聞こえて来た。
せっかく破壊されずに残った部分も、これじゃすぐに・・・。
なんとかしないと!