タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「姫、オルマさんの素性って知ってる?」
「もちろんわたくしの侍女ですわ」
「その前! どんな経緯で姫の侍女になったの!?」
「オルマは非常に優秀な侍女でしたわ。立ち振る舞いも、宮廷知識も、最初から完璧でした」
「そうなんだ・・・」
「以前、どこかの城に仕えていたのではないかしら」
完璧な作法と知識? どこかの城? それって・・・。
「ねぇ、オルマさんって、マスコール王国の宮廷侍女だったんじゃないかな?」
あたしの言葉に王子と姫が顔を見合わせる。
「でも、マスコール王国の国民は滅亡したんだよね?」
「思い出して王子。ノームのオジサンが言ってたこと」
地上が騒がしかった時、秘宝と一緒に何人かの人間が上から落ちて来た。
オジサンは確か、そう言っていた。
そのひとりがオルマさんだったんじゃないだろうか。
それならオルマさんが秘宝の事を知っていても不思議じゃない。
彼女は生き延び、そして偶然か、作為的か、アザレア姫の侍女になった。
このカメリア国にとって関連深い相手国の姫の、侍女に。
おそらく・・・・・・それは作為的だろう。
「もちろんわたくしの侍女ですわ」
「その前! どんな経緯で姫の侍女になったの!?」
「オルマは非常に優秀な侍女でしたわ。立ち振る舞いも、宮廷知識も、最初から完璧でした」
「そうなんだ・・・」
「以前、どこかの城に仕えていたのではないかしら」
完璧な作法と知識? どこかの城? それって・・・。
「ねぇ、オルマさんって、マスコール王国の宮廷侍女だったんじゃないかな?」
あたしの言葉に王子と姫が顔を見合わせる。
「でも、マスコール王国の国民は滅亡したんだよね?」
「思い出して王子。ノームのオジサンが言ってたこと」
地上が騒がしかった時、秘宝と一緒に何人かの人間が上から落ちて来た。
オジサンは確か、そう言っていた。
そのひとりがオルマさんだったんじゃないだろうか。
それならオルマさんが秘宝の事を知っていても不思議じゃない。
彼女は生き延び、そして偶然か、作為的か、アザレア姫の侍女になった。
このカメリア国にとって関連深い相手国の姫の、侍女に。
おそらく・・・・・・それは作為的だろう。