タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「待って!」「待てよ!」「待つだぁよ!」
皆が口々に叫んだ。
やめてオルマさん! お願いだからやめてー!
――ドオォォォ・・・ン!!
突然走った衝撃に、叫び声が悲鳴に変わった。
いきなり床が、壁が、天井が、全てが破壊された。
全員が猛烈な勢いで、それぞれの方向に吹き飛ばされる。
「ミアン!」
「ブラン!」
お互いに手を差し伸べたけれど、指先すらも触れ合うことは叶わなかった。
あたしはガラガラと落下する大きな破片に巻き込まれる。
落下して死ぬ? ガレキに押しつぶされて死ぬ?
ブラン、ブラン、ブラン・・・・・・!
恐怖と風圧と崩壊音の嵐。
数秒なのか数分なのか、狂った時間の間隔の中でただひたすら、翻弄された。
全身を襲う振動。痛み。
ガレキと粉塵の中に巨大な影が見える。
真っ赤に燃える、赤い光。あれは、地竜の影だ。
世界は・・・・・・終わるの?
ねぇブラン・・・・・・。
意識が途切れる。
地竜の気配と怒りを感じる。
薄れる意識で、ひたすらブランの事を思い続けた。
そして・・・・・・目の前がすうっと暗くなっていった。
皆が口々に叫んだ。
やめてオルマさん! お願いだからやめてー!
――ドオォォォ・・・ン!!
突然走った衝撃に、叫び声が悲鳴に変わった。
いきなり床が、壁が、天井が、全てが破壊された。
全員が猛烈な勢いで、それぞれの方向に吹き飛ばされる。
「ミアン!」
「ブラン!」
お互いに手を差し伸べたけれど、指先すらも触れ合うことは叶わなかった。
あたしはガラガラと落下する大きな破片に巻き込まれる。
落下して死ぬ? ガレキに押しつぶされて死ぬ?
ブラン、ブラン、ブラン・・・・・・!
恐怖と風圧と崩壊音の嵐。
数秒なのか数分なのか、狂った時間の間隔の中でただひたすら、翻弄された。
全身を襲う振動。痛み。
ガレキと粉塵の中に巨大な影が見える。
真っ赤に燃える、赤い光。あれは、地竜の影だ。
世界は・・・・・・終わるの?
ねぇブラン・・・・・・。
意識が途切れる。
地竜の気配と怒りを感じる。
薄れる意識で、ひたすらブランの事を思い続けた。
そして・・・・・・目の前がすうっと暗くなっていった。