タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
足から力が抜け、あたしはドサリとその場に崩れ落ちる。
王子がダラリと腕を下げ、目と口をポカンと開けて立ちすくんでいる。
(うそ・・・だ・・・)
脱力と放心。
終わってしまった。あたしは止めることができなかった。
受け入れられない。こんなのとても無理だ。
ただただ、ひたすらに・・・この結末が信じられなかった。
突然、空一面に恐ろしい咆哮が鳴り響く。
これは、きっと地竜の咆哮。
秘宝の消滅を感じ取り、猛り狂っているんだ。
もうダメだ。もう、地竜の暴走を止める手立ては、無い。
大地は汚染され、死に絶えて、世界の全ては滅びるんだ。
地竜の荒ぶる声を聞き、あたしはフラフラ立ち上がる。
ブラン・・・ブラン・・・。
「-------!!」
その時、絹を裂くような悲鳴が聞こえてスエルツ王子が飛び上る。
「アザレア姫!?」
そうだ。この悲鳴は・・・確かに姫の声だ!
何度も何度も聞こえる悲鳴。姫の身に何かが起きている。
助けを求めているんだ!
「姫ーーーーー!!」
王子が飛ぶように駆け出す。
あたしも夢中で駆けだした。
姫! どうしたの!? どこにいるのー!?
王子がダラリと腕を下げ、目と口をポカンと開けて立ちすくんでいる。
(うそ・・・だ・・・)
脱力と放心。
終わってしまった。あたしは止めることができなかった。
受け入れられない。こんなのとても無理だ。
ただただ、ひたすらに・・・この結末が信じられなかった。
突然、空一面に恐ろしい咆哮が鳴り響く。
これは、きっと地竜の咆哮。
秘宝の消滅を感じ取り、猛り狂っているんだ。
もうダメだ。もう、地竜の暴走を止める手立ては、無い。
大地は汚染され、死に絶えて、世界の全ては滅びるんだ。
地竜の荒ぶる声を聞き、あたしはフラフラ立ち上がる。
ブラン・・・ブラン・・・。
「-------!!」
その時、絹を裂くような悲鳴が聞こえてスエルツ王子が飛び上る。
「アザレア姫!?」
そうだ。この悲鳴は・・・確かに姫の声だ!
何度も何度も聞こえる悲鳴。姫の身に何かが起きている。
助けを求めているんだ!
「姫ーーーーー!!」
王子が飛ぶように駆け出す。
あたしも夢中で駆けだした。
姫! どうしたの!? どこにいるのー!?