タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
輝く毛並みの立派な二頭の馬。
優美な丸いラインを描く客室の、金色に輝く装飾の繊細さ。
車輪部分にまで、手抜かりなく細かい模様が描かれている。
「こ、これって、まさか全部・・・」
「ああ、精鋭部隊のタヌキたちが変化しているんだ」
た・・・
タヌキばんざい! あんたらって、すご過ぎ!!
「さあミアン、早く乗ろう」
ブランに急かされて、あたしはドキドキしながら馬車に乗り込んだ。
『ボボンッ!』
変化魔法の音がして、ブランが正装した少年の姿になる。
深い緑色の、丈の長い豪華な上着。
上質な、しっかりと厚みのある生地に縁どられる、金の刺繍。
襟元で華やかに光る、大きな飾りボタン。
どこからどう見ても、上流貴族の御子息さま。
しかもこの素晴らしい衣装の上に乗っているのが、この美貌ときたもんだ。
絵画のような・・・ううん、もはや絵にも描けないレベルの美しさだ!
再び変化魔法の破裂音がして、今度はあたしの衣装が変わる。
自分が身に着けているものを見下ろして、あたしは両手で口元を覆い、感嘆の悲鳴を上げた。
・・・・・・綺麗!
優美な丸いラインを描く客室の、金色に輝く装飾の繊細さ。
車輪部分にまで、手抜かりなく細かい模様が描かれている。
「こ、これって、まさか全部・・・」
「ああ、精鋭部隊のタヌキたちが変化しているんだ」
た・・・
タヌキばんざい! あんたらって、すご過ぎ!!
「さあミアン、早く乗ろう」
ブランに急かされて、あたしはドキドキしながら馬車に乗り込んだ。
『ボボンッ!』
変化魔法の音がして、ブランが正装した少年の姿になる。
深い緑色の、丈の長い豪華な上着。
上質な、しっかりと厚みのある生地に縁どられる、金の刺繍。
襟元で華やかに光る、大きな飾りボタン。
どこからどう見ても、上流貴族の御子息さま。
しかもこの素晴らしい衣装の上に乗っているのが、この美貌ときたもんだ。
絵画のような・・・ううん、もはや絵にも描けないレベルの美しさだ!
再び変化魔法の破裂音がして、今度はあたしの衣装が変わる。
自分が身に着けているものを見下ろして、あたしは両手で口元を覆い、感嘆の悲鳴を上げた。
・・・・・・綺麗!