タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「やめてください! バカ・・・いえ若だんな様!」


「ミアン、ミアン。あぁ、若い肌・・・」


「ちょっと聞いてんの!? ・・・って、うわ! なにしてんのよ!?」


全然聞く耳持たないバカだんなの手が、奴隷服の裾をたくし上げていく。


あたしの両足がどんどん露わになって、さすがに本気で恐怖感が湧いてきた。


汗で湿った両手で、必死にバカだんなの背中の生地を引っ張り上げる。



「こら離れろロリ!」

「心配ない。大丈夫だ」

「大丈夫なわけないでしょ! この状況で!」



頼むから理性を取り戻してよ! あるでしょ一応! ほんのちょっとでも理性が!



「ハァハァ・・・誰にも黙っていたら、これからはお前にもいい思いをさせてやるぞ」


・・・・・・無い!

こいつに理性なんてカケラも無い!


良心と知性と一緒に、母親のお腹の中に捨ててきやがったな!?


ジタバタと両手両足を駆使して抵抗するあたし。


でも変態のパワーも侮れない。あたしの必死の抵抗を巧みに封じ込める。


・・・恐るべし変態!


頭をブンブン左右に振って懸命にバカだんなの唇を避けた。


嫌! 嫌! 嫌!


だんなの唾液で頬が濡れて、全身が総毛立つ。


「抵抗したって無駄だ。どうせお前は俺の奴隷なんだから」


その言葉にあたしの心はビクッと震えた。

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