不良君とオカルトさん。
目の前の金髪は、一昨日絡んで来たやつの兄貴分らしい。一昨日はそいつからぶつかってきて、土下座しろなんてほざきやがったんで、ビンタしてやっただけだ。二メートル位飛んだがな。

周りには取り巻きらしき奴らが何人もいる。暇だなお前ら。俺はバイトがあるんだよ。ちくしょう。早く行かないと遅刻だぞコラ。これ以上給料下がったら泣くぞ!

向かってくる馬鹿共に啖呵を切りながら、心の中で俺は泣いた。


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