ガーデンテラス703号



「でも、実際うまくいったでしょ?あのときの私の勘のおかげじゃない?」

気持ちよく酔っ払っているシホはとても上機嫌で。

私はシホから聞かされた話に苦笑いを浮かべながらも、ほんの少しだけ運命を感じた。


もし遥斗に別れを告げられる前から、ホタルとの繋がりがあったのだとしたら。

遥斗に「つまらない」と振られた辛い過去は、私が通らなければならない試練だったのかもしれない。




< 367 / 393 >

この作品をシェア

pagetop