〝 噂 〟 今×花


『 ワシも驚いたわ 、噂は知っとったけど
まさかお前とはなあ 、』

そう言いつつ カッターシャツのボタンを外す。

「 うるせえよ 、」

花宮は目を逸らしたままこちらを向かない。

『 こっち 、向きいや 』

「 ... はやくやれよ 、」

冷たく言っては今吉の手を掴み、
自分の胸に触れさせた。
今吉は花宮が小さく震えているように感じる。

『 花宮 、?』

声をかけても無視をされるので
今吉は胸の突起に軽く触れてやる。

「 ぁ、っ... 」

小さく花宮は声を上げた。

『 ここも感じんのかいな 、
さすが経験値がちゃうわ 。』

そう言いながらも今吉の胸は締めつけられた。

(( この痛みは 、たぶん アレやな ))

首筋に舌を這わしながら、
鎖骨の辺りにキスマークを付けた。

「 ちょ、っ ... アンタ、!」

さすがの花宮も声を上げる。

『 うっさいねん 、黙っとき ?』

そういって 、至る所に鬱血の後をつける。

(( ワシはこいつに惚れとったんや 、))

指を滑らせ 、軽く膨らんだモノに
ズボンの上から触れてやった。

『 なあ 、花宮 、』

花宮は顔を隠していたが鼻をすすっているようだ。

『 ... 泣いとんか、?』

返事はせずにすすり泣く声だけが聞こえる。

『 あ 、いや 、すまんかった 。』

そういって体を離すと花宮が今吉の手を掴んだ。
そして泣き顔で見上げて 、

「 ... っ 、アンタとは ... シたく 、なかった 」

今吉は言葉が出なかった。そんなにも
嫌われていたのか、と。

「 アンタが、遠くて ... 届かないから
せめて ... 他の奴で 、なのに今は
アンタ、が 俺の身体を...触ってる 、」

もう今吉は訳がわからなかった。
自分が遠い存在、?他の奴で代わり?

「 アンタ、が ... っ」

『ごめん 、花宮 』

良くないことだと分かっていながらも
今吉は伝えたくて仕方なかった。

『 ワシ 、お前に惚れとるみたいや 、』

花宮は目を見開いて、こっちを見つめる。

『 昨日の、見たとき めっちゃ苦しかってん。
どうしようものうて、こんなこと ...』

「 アンタが、... 俺の事 、?」

今吉は花宮を抱きしめた。
そして髪を撫でながら 、

『 もうこんなこと、せんとき 。
お前はワシのもんやから 、
他の奴とは一切 、関係持つなや』

「 ... 今吉 、さん 」

花宮も今吉に抱きつく力を ぎゅっと
強くした 。
遠慮がちに口を開いて 、

「 ほんとに 、いいのか ?」

今吉は微笑んで 〝当たり前や〟と伝えた。


二人は顔を見合わせて笑い 、
今吉はまたそっと花宮を押し倒したのだった 。




(( ふぁ、っ...ぁ、あっ / ))

(( なんや 、昨日は声我慢しとったのに))

(( あれ、は ... 出なかったん、だ っ ))

(( なんで今は出んねんな ))

(( アンタ、だから...じゃねぇの、かよっ / ))



~fin~





すみません、ヤらせるつもりでしたが
薄くなりそうなので内容重視で書きました(´^ω^`)
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