子犬系男子の溺愛っぷり。
さっきとは違って焦り気味の夏目君が、目の前であたふたしているのを見ると、思わず笑ってしまった。
可愛いと思ったと同時に愛らしいと思った自分がいて。
「怜先輩、何笑ってるんですか!てか嘘つきましたね?」
「いや、あはは…」
夏目君を身近に感じた気がする。
『人気者』でモテるからと言っても同じ人間な訳であって、その夏目君を"愛らしい"とさえ思った自分に驚きで。
今までは、隣にいても手の届かない存在だとか、あたしと夏目君は生きてる次元が違うとかそんな事思っていたけど、そんな事なかった。
あたしが、ちゃんと夏目君という1人の人間を見ていなかっただけで。
しっかり考えると、夏目君もあたしと同じ人間で、泣いたり笑ったり焦ったりする。
その姿を改めて見ると、可愛いだけじゃなくて、"愛らしい"が加わった。
「ほら、保健室行きますよ」
「いや、いい」
「ダメです。強制です!」
後輩のくせに、あたしのペースを乱すとか生意気!だなんて思っていたのに、今じゃペースを乱されるのが当たり前。
嫌なんて思うより、むしろ案外心地よくて不思議と逆らう気はなくなる。
先輩としてもっと威厳ある行動を見せないと、って思っていても夏目君には通用しないみたい。
可愛いと思ったと同時に愛らしいと思った自分がいて。
「怜先輩、何笑ってるんですか!てか嘘つきましたね?」
「いや、あはは…」
夏目君を身近に感じた気がする。
『人気者』でモテるからと言っても同じ人間な訳であって、その夏目君を"愛らしい"とさえ思った自分に驚きで。
今までは、隣にいても手の届かない存在だとか、あたしと夏目君は生きてる次元が違うとかそんな事思っていたけど、そんな事なかった。
あたしが、ちゃんと夏目君という1人の人間を見ていなかっただけで。
しっかり考えると、夏目君もあたしと同じ人間で、泣いたり笑ったり焦ったりする。
その姿を改めて見ると、可愛いだけじゃなくて、"愛らしい"が加わった。
「ほら、保健室行きますよ」
「いや、いい」
「ダメです。強制です!」
後輩のくせに、あたしのペースを乱すとか生意気!だなんて思っていたのに、今じゃペースを乱されるのが当たり前。
嫌なんて思うより、むしろ案外心地よくて不思議と逆らう気はなくなる。
先輩としてもっと威厳ある行動を見せないと、って思っていても夏目君には通用しないみたい。