子犬系男子の溺愛っぷり。
* 第3章 *
** ライバルと恋心
**
「おい、黒瀬。」
「…何」
最近いつもに増して斎藤に声をかけられるようになった気がする。
……気がするよりも、確実に。
「いつも来る1年坊主にそろそろガツンと言ってやれば?」
1年坊主……?
あ、夏目君の事かな。
「ガツンと?」
「二度と来るな!って」
なぜか斎藤は夏目君の事を良くは思っていないらしい。
誰からも好かれる夏目君が、斎藤にだけ好かれない理由。
それが分からない。
ガツンと言う程、夏目君の事を疎ましく思っている訳でもないから別に必要はないと思うけれど……
「黒瀬は甘すぎる」
「何でそうなるのよ」
「だってそうだろ?
黒瀬が優しくしてるから1年坊主は付け上がるんだよ」
夏目君はそんな子じゃないと思う。
あたしが優しくしてるつもりもないし、結構冷たくあたってるのに、それでも話しかけてくるのは夏目君で…
「おい、黒瀬。」
「…何」
最近いつもに増して斎藤に声をかけられるようになった気がする。
……気がするよりも、確実に。
「いつも来る1年坊主にそろそろガツンと言ってやれば?」
1年坊主……?
あ、夏目君の事かな。
「ガツンと?」
「二度と来るな!って」
なぜか斎藤は夏目君の事を良くは思っていないらしい。
誰からも好かれる夏目君が、斎藤にだけ好かれない理由。
それが分からない。
ガツンと言う程、夏目君の事を疎ましく思っている訳でもないから別に必要はないと思うけれど……
「黒瀬は甘すぎる」
「何でそうなるのよ」
「だってそうだろ?
黒瀬が優しくしてるから1年坊主は付け上がるんだよ」
夏目君はそんな子じゃないと思う。
あたしが優しくしてるつもりもないし、結構冷たくあたってるのに、それでも話しかけてくるのは夏目君で…