子犬系男子の溺愛っぷり。
斎藤が話しかけてくれなかったら、ずっと卒業するまで話す事はなかっただろうし仲良くすらなっていなかったはず。
仲良くなれた事、それだけは斎藤に感謝しなくちゃね。
「何、笑ってんだよ」
「あたし笑ってた?」
「確実にな」
……やっちゃった。
考え事しながら笑ってたなんて、周りから見たらどんだけ変な奴なんだよ!って。
もしかしたら斎藤もあたしの事を変な奴だと思ったとか!?
「何、見てんだよ」
「へ…?」
「俺の顔に何か付いてるか?」
あたし、今、斎藤ガン見してた?
何も付いてないよという意味を込めて、頭を横に振った。
すると「だったら見るな。……恥ずいだろ」って言われたけど、最後の言葉は小さすぎてあたしの耳には届かなかった。
「あー!斎藤!!あたしの怜を横取りするな」
勢いよく走って来たかと思えば、第一声がそれだなんて…
あたしは詩織のものになった覚えなんてありません!って思いながらも友情を感じていた。
仲良くなれた事、それだけは斎藤に感謝しなくちゃね。
「何、笑ってんだよ」
「あたし笑ってた?」
「確実にな」
……やっちゃった。
考え事しながら笑ってたなんて、周りから見たらどんだけ変な奴なんだよ!って。
もしかしたら斎藤もあたしの事を変な奴だと思ったとか!?
「何、見てんだよ」
「へ…?」
「俺の顔に何か付いてるか?」
あたし、今、斎藤ガン見してた?
何も付いてないよという意味を込めて、頭を横に振った。
すると「だったら見るな。……恥ずいだろ」って言われたけど、最後の言葉は小さすぎてあたしの耳には届かなかった。
「あー!斎藤!!あたしの怜を横取りするな」
勢いよく走って来たかと思えば、第一声がそれだなんて…
あたしは詩織のものになった覚えなんてありません!って思いながらも友情を感じていた。