子犬系男子の溺愛っぷり。
「…夏目君、顔赤くない?」


顔と言うよりかほっぺたが少しだけ赤くなってるような……?

あ、もしかして熱移ったとか!?


「熱…

「だ、大丈夫です!熱とかそんなんじゃないんで…」


何か、焦ってる?

でも……、何に?

分からないあたしは、それ以上追求する事も出来ずにいた。


夏目君がここまで焦ってる姿は初めて見たかもしれない。

前は何度か焦った姿を見たけど、その時の焦りようと今の焦りようは全く別物みたいな感じがした。


「…怜先輩、保健室で寝てた時の記憶とかありますか?」

「んー…いや、ないね」


あの時は、冷えピタとかが気持ちよくてすぐに寝ちゃったから記憶とかあんまりないんだよね…

でも、何でそんな事聞いてくるの?


………その焦りようと、何か関係ある?


「何かあったの?」

「あ、いや…何もないです!ただ、どうなのかなぁ?って」
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