子犬系男子の溺愛っぷり。
そして同じ気持ちなんだよって事をしっかり伝えたい。


その為には、頑張るって事を覚えていかなきゃだよね。

自分の為にも、夏目君の為にも。


そしてこれからの為にも……、


「ありがとね。ちゃんと、頑張るよ」

「応援してるからね!」

「うん」


応援してくれる詩織の為にも、ちゃんと頑張るよ。

今まで面倒くさがってしなかったけど、今回だけは違うから。


好きな人の為に頑張る。


「文化祭楽しみだな〜!怜がミスコン1位になると思うけどね」

「それはない」


1位になれるわけないし。

あたしなんかより詩織の方がもっともっと可愛いのに。


「可愛いのに自覚がないのはよくないけどね、うん。夏目君もこれで大変な目に合ってるのね〜」

「何?」

「いや、こっちの話!とにかく今から全生徒が1人1票ずつ票を入れてくの。それで6人までが選ばれる。で、文化祭当日に来たお客さん達の票で1位2位3位が決まるの」

「へー。そんなに手間かかるんだね」


もうちょっと簡単に決まるのかと思ってたけど違ったみたい。

しかも文化祭当日に来たお客さんの票で決まるなんて…
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