子犬系男子の溺愛っぷり。
「メイド服よりドレスの方がまだマシじゃない?」

「え、」

「だってフリフリじゃなければいいんでしょ?」

「そうだとしてもドレス次第」


ドレスがメイド服よりもハードル高かったら意味ないじゃん。

丈が短かったらどうするの?

そっちの方が無理な気もする…。


ドレスってどんな感じ?


「フリフリなんて付いてないし丈もそこまで短くないから安心して!」

「……それなら、いいけど」

「分かった!じゃ、それを当日に着て接客お願いね」


それを言うと他の女子のところに服について話に行った。

何か、大変そう。


だけど嫌な顔なんてしてないし、むしろ楽しそうな感じなんだけど。


ほとんど初めてというくらい会話した事もなくてクラスメイトなんてどんな人がいるのか分からなかったけど、今の子はいい子そうだ。


「怜がドレスか〜!これは夏目君に報告しなくちゃね!」

「え、ダメ!」

「え〜、いいじゃん!夏目君だってきっと見たいはずだし」


夏目君には見られたくないと言うか…

ドレスなんて見られたら恥ずかしくて接客どころじゃなくなる。


夏目君がお客さんとして来たらどうすればいいんだろう。

普通に接客なんて無理だよね。
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