子犬系男子の溺愛っぷり。
もしかして、あの男を……?

いや、でもまさか……な。


「…」

「…」


何か沈黙が気まずいなぁ。

怜先輩が今あの男といるってだけでも不安なのに…。


俺の心の中、複雑だなぁ。


怜先輩があの男の気持ちに応えるとは思っていないけど、それでもやっぱり心配なんだ…。


付き合えたからって不安はなくなるものなんかじゃないんだよ…。


怜先輩は可愛すぎるし、更に自分の可愛さに自覚がないから尚更心配なんだ。


「フフっ。夏目君、そんなに怜の事が好きなんだね〜」

「なっ!あ、当たり前ですよ!こんなに好きなのは怜先輩だけです」


怜先輩以外、あり得ない。

怜先輩しか好きになれないんだ。


怜先輩が嫌だと言っても手放せないくらい好きで、大好きなんだ。


あの時、初めて怜先輩に会った時から俺の心は怜先輩に奪われていたんだーー…


* 裕貴side終わり *
< 240 / 432 >

この作品をシェア

pagetop