子犬系男子の溺愛っぷり。
そりゃ、嬉しいよ…。

嬉しいけれど、そういうのを素直に言うのが出来ないんだってば!


「あ、もしかして夏目君の前ではすごーく素直なのかな!?」

「そうでもない、と思う」


実際どうのか分からない。

だけど確実に素直じゃない気もしてくるんだけど…


突っぱねてるというか、
照れ隠しなのかどうなのか…。


「今度夏目君に聞いてみよ♩」

「それだけは止めてね」

「それはどうかな〜?」


詩織ってば、Sすぎる…。

裕貴君もたまーにそうだよね。

2人揃ってSとかどうなのさ。


あたしの周りには意地悪な人しかいないの!?


「よー」

「あら、今日は早いのね」

「まぁな」


あ、斎藤だ…

気持ちを伝えてくれた日よりはマシになったんだけど、まだあたしとしては前みたいに戻れてはいない。


斎藤がどう思っているのか分からないけど…。


「黒瀬も、はよ」

「お、おはよ」
< 260 / 432 >

この作品をシェア

pagetop