子犬系男子の溺愛っぷり。
お昼の時間どきだからお腹空いてるのは分かるけど。

テストがある日はお昼食べないで下校なわけだしね。


「お腹空いてるけどそれよりも怜先輩不足なんですよ。テスト終わるまで我慢したから限界なんですよね」


…男と女の気持ちは違う。

キスをこれだけ我慢したら限界がきちゃうのかな?


「キスしたいからじゃないですよ!?…そりゃ少しはしたいって思ってますけど…」


今キスしたいって言った?

確実に言ったよね?


「それ以上に怜先輩不足なんです!一緒にいたいんですよ。…ダメですか?」


そんな可愛い事言われちゃったら断れないじゃんか。

あたし裕貴君のこういうところには凄く弱いよなぁ…。


小さく頷くと、さっきまで子犬の顔してたのに笑顔全開に復活していた。


「怜先輩〜っ!」

「な、何………んっ」


裕貴君の方を見上げると一瞬のうちに唇を塞がれた。

何週間ぶりのキスだろうか。


久しぶりのキスは懐かしく感じてそれと同時に幸せにも感じた。


その後は何事もなかったかのように手を繋いでフードコード店に行きご飯を食べたーー。
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