子犬系男子の溺愛っぷり。
いつも頭の中は裕貴君の事でいっぱいで何をするにも裕貴君の事ばかりで、他の事を考える余裕なんてない。


朝起きた時から夜眠るまでずっと裕貴君で埋め尽くされているんだ。

片時も離れたくないくらい。


一つ離れてるからって、関係ない。

離れてる分を2人で埋めていけば何も怖いものなんてない。


歳が離れてるよりも、心の距離が離れていくのが怖い。

裕貴君があたしの前からいなくなってしまうのが怖い。


そうならない為に、2人で少しでもその距離を埋めていけたらなって。

好きになるのに年齢なんて関係ないんだよって。


「俺、人をこんなに好きになった事が初めてだから怜先輩には嫌な思いさせたりするかもしれないけど…

その時はちゃんと言ってほしい。
怜先輩の嫌がる事だけは絶対にしたくないから。」


「…うん。分かった。
だけど、裕貴君はもっと自分優先してもいいと思うんだよね。
いつもあたしの事ばかり考えてるから」


それが嫌とかじゃなくて、もっと自分の考えを大切にしてほしいって言うか優先してほしいと言うか。

あたしの気持ちばかりを優先するんじゃなくてさ。


きっと、裕貴君なりに考えてくれてるんだと思うんだけど。

それじゃ何か違うと思う。


そうじゃなくて、お互い言いたい事は言ってそれから一緒に考えていけばいいと思うんだよね。
< 416 / 432 >

この作品をシェア

pagetop