子犬系男子の溺愛っぷり。

** 番外編

→ 番外編。

【詩織&斎藤】


初めはからかうのが面白くていっつも斎藤をからかっていたあたし。


それなのに気づいたら斎藤の事を好きになってて、しかも告白までしちゃってさぁ…。


あたしって男見る目なかったかな?

…いや。

きっと、周りの男子の事をちゃんと見ていなかったのかもしれない。


ただかっこいい人に憧れてたのかもしれない…。


「はぁ…」

「何、ため息ついてんだ?」

「べ、別に。関係ないでしょ!」

「まぁ、関係ねぇわな」


あたしってば可愛くないなぁ。

斎藤に話しかけらるのは嬉しいのに、逆の事を言っちゃうなんて…。


斎藤をからかってた時の方がもっと面と向かって話せてたよね。

それを思うと今の自分が嫌い…。


「…関係はねぇけど、別に気にしてもいいだろ?」

「え…?」

「いや、その…な?」


顔、真っ赤なんだけど…

でも、案外可愛いんだよねぇ。


さっきまで沈んでた心がパアっと明るくなるのが自分でも分かる。
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