memory

「こんなとこにいたんだ。」

「立花君?どうしたの?」

俺は彼女に近寄って、消しゴムを差し出す。

「授業に借りて、返すの忘れててさ。さっき思い出したんだ。ごめんね。」

「わざわざありがとう。」

「明日返そうかとも思ったんだけど、借りっぱなしって気になるじゃん。」

「律儀なのね。」

「今日部活なかったし。」
< 20 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop