memory
「あっ、あれやってみたい。」
彼女が指差したのは、射的だった。
「いいね。やろう。」
そして数分後、俺は驚愕した。
的屋のオッチャンも開いた口がふさがってない。
彼女は見事全部命中させたのだ。
「空井さん・・・。すごいね。」
俺は1つしか当たらなかった。
その後も様々なことをしたが、彼女は天才だった。
ヨーヨー釣り、型抜き、金魚釣り。
本当に初めて夏祭りきたのか、この子。
めっちゃやり込んでる風にしかみえない。
「ホントに何でもできるね・・・。」
俺は絶句しまくりだ。
男として連れの女の子の方がなんでもできちゃうというのは少し悔しいし、情けない。