memory

「あれ?澪じゃん。」

振り向くと、ラムネを片手に持った翔と健也がいた。

なんだか二人ともニヤニヤしている。

「澪、良かったな。」

そう言って健也が俺の肩をトントンとたたいて頷く。

「なんだよお前ら。」

俺が少し苛立って言うと、

「邪魔しちゃって悪かったな。」

「お二人でごゆっくり~」

そう言って去って行った。

なんなんだアイツら。茶化すんじゃねーよ。まだ付き合ってもないんだから。

心の中で悪態つく。

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